WebプログラミングT

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2010/9/21 久米

 

T.ActionScriptの基礎 

1.比較

1.1 JavaScriptとActionScript3.0

同じ標準規格ECMA SCRIPTの仕様をベースに作られている。(参照ActionScript 3.0の概要

  JavaScript ActionScript PHP
ベースの標準 ECMA SCRIPT ECMA SCRIPT  
実行場所 クライアントPC クライアントPC

サーバ

記述場所 htmlファイル。
htmlの中に下記のタグで括る。
<script type="text/javascript">
</script>
flaファイル あるいは asファイル phpファイル。
htmlの中に下記のタグで括る。
<?php
?>
記述ツール テキストエディタツール Flashツール あるいは メモ帳 テキストエディタツール
コメント行 //コメント
/*コメント*/
同左 同左
命令の尻尾 命令; 同左 同左
変数種類 var
(宣言する場所でローカル、グローバル)
同左 宣言する場所でローカル、グローバル。
変数命名 大文字小文字は区別する。 
abcとABCとaBcは別のもの。
アルファベット、数字、_ で名前付ける。
先頭の文字は、アルファベットか _ 。
予約語は使えない。
同左
 
(他の1バイト文字も使えるが
せいぜい$までにしておきましょう)
変数の先頭に$マークをつける。
大文字小文字は区別する。 
abcとABCとaBcは別のもの。
アルファベット、数字、_ で名前付ける。
先頭の文字は、アルファベットか _ 。
予約語は使えない。
配列 x=new Array(5);
x[0]〜x[4]
var x:Array=new Array();
x[0]〜 自動的に増えるので5とかいらない
$x[0]=10;など
配列宣言は不要。
データ型 数値:1 10 0.123 1e3 012 0x12
文字列: "おはよう。" 'こんばんは。'
論理値: true false
同左
データ型の指定はオプションだが
指定した方がトラブル発見率向上
JavaScriptやActionScriptと同様に型を意識する必要がない。
演算子 + - * / ・・・
文字列の結合は+ (プラス)
同左 同左
ただし文字列の結合は . (ピリオド)
条件分岐文 if for while 同左 同左
関数 function 関数名(引数){ } 同左 同左
オブジェクト命名法 DOM ターゲットパス $オブジェクト名->変数名
$オブジェクト名->関数名()
イベント記述法 タグに記述 onClick="" addEventListenerでイベント登録 特になし

 

1.2 ActionScript2.0と3.0 

主な違いのいくつかは下記の通り。

  ActionScript2.0 ActionScript3.0
イベント記述方法
  • インスタンス.onイベント
  • on()
  • onClipEvent()
  • addEventListenaer
  • addEventListenaer
スクリプト記述場所
  • メインタイムラインやMovieClipのキーフレーム
  • インスタンスの中
  • メインタイムラインやMovieClipのキーフレーム
オブジェクトツリー
  • メインタイムライン
    ┗MovieClipオブジェクト
  • Stageオブジェクト
    ┗メインタイムライン
     ┗MovieClipオブジェクト
プロパティ名
  • _ではじまるのが多い
  • _ではじまらない
変数宣言
  • 単に記述 変数名=0;
  • var 変数名:データ型;
  • var 変数名:データ型;
_globalの
グローバル変数
  • _global.変数名
  • なし
this
  • thisを記述したタイムライン
  • その他のケース
  • thisを記述したタイムライン
    注意:不明なときはtrace(this);で調べよ
Stage
  • Stage.widthなどとアクセスする
  • stage.stageWidthというようにアクセスする ※1